下り急行貨物 鴨方~里庄 1964/05/12
D52 32 [岡]
急行貨物列車が山陽路を駆ける.トラックが1台,国道を走っていく.
顧みれば,あの頃(昭和40年代)の日常の景色であったように思う.
幼児期の国道の思い出
1950年頃の笠岡(当時は小田郡笠岡町)の道は数本の往来が通り,
国道2号も直線状ではなく道巾も狭く対面交通が難しい個所があって,
後退点と書かれた標識まで早く着いた車が前進できるルールがあった.
競争に敗れた車は国道の広いところまで後退しなければならなかった.
エンジンにボンネットを被せ台枠だけの大型車が走るのを何度か見た.
ゴーグルを掛けマフラーを巻いた運転手を勇壮と思ったか否かは朧げ.
輸送量の順序は船舶,鉄道,トラック,と大量輸送の順序で変わらず,
便利さ,手軽さだけで島国の骨格を考えてはいけないのに安直すぎる.
どうして遠い将来を考えないのだろう.小さな国の小さな考えなのか.