
78679 [岡]
戦後は新見,津山,岡山の各機関区を移動して岡山鉄道管理局管内で働いた機関車である.
津山にあって姫新線の旅客列車と貨物列車を牽いていたが転入後の用途は入換専用である.
運転室側窓は原形,除煙板は付いたまま入換に使われ,1967年に岡山区で廃車された.
端梁,炭水車に警戒色,テンダー側面に緑十字が入ったけれど,ほぼこの姿を保っていた.
8620形は汽車会社,9600形,6760形は川崎造船所が試作機の製造を担当した.
大正時代は1形式全部の設計を鉄道省と特定の1社で受持ったのでメーカーの個性が出る.
6760形から発展した8620形は共通点が多いけれど川崎と汽車会社の個性が表れて,
運転室の側板と屋根の処理の仕方が異なり,模型化の際の印象把握の要点のひとつになる.