備前一宮付近 2011年
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上一宮川橋りょう  備前一宮~大安寺  2011/10/18

“横手堤”と呼ばれる.
これは何だろうか.訪れる度に疑問に思っていた.通りがかった地元の老人に訊いてみた.
上流の洪水を防ぐため庭瀬の方へ水が抜けるようにした,と答えられた.水越し堤である.

上流は立田川である.川の溢水を笹ヶ瀬川右岸下流に導く洗堰として作られたものらしい.
笹ヶ瀬川水系が溢れた場合の吉備津方面の洪水を防ぐ目的ではないかと私は理解している.

時代は1800年頃の造営といわれる.閑谷しずたに学校と正楽寺の石塀でも類似の石組みを見た.
もっと大きな巻石構造の洗堰が百間川にもある.岡山藩の水害と防災の歴史を示す遺産だ.

地図でこのあたりの水田の標高は4m.上流の備中高松立田あたり標高5mを示している.
備中高松の前後の踏切の北側は田圃も道路も低い.備中高松地域の田の水はここを流れる.
(立田川 ≒ 吉備津一宮西川)


762列車(大安寺~備前一宮)     上一宮川橋りょう
   762レ     高松城水攻め史跡公園

越流提:堤高を低くして越水を調節池などに流し洪水調節を調節する施設.水越し堤.