箕地延命地蔵(岡山市北区建部町西原)

阿弥陀如来(真備町) 延命地蔵(建部町)

箕地延命地蔵     岡山市北区建部町 2016/10/18

津山往来 箕地峠
箕地峠に今も残る花崗岩の延命地蔵である.明治の中頃まで“津山往来”は箕地峠を通っていた.
“岡山県金石史(続)”によれば,元徳2年(1330年)の刻銘があるそうだが判読できない.
700年も前に峠越えの人々の安全を見守ってきた.顔は風化して目鼻が消えてしまっている.

箕地峠(旧道)は建部側から上れば頂上付近まで通行可能.金川側からでは草むらに阻まれる.
建部側から新しい道路を少し登ったあたりから,箕地峠旧道を見つけるのは難しくないと思う.
県道453号の交差点から約200m南進して,小さな道標のところから舗装道を辿るとよい.

南北朝の時代から地域の人々のお地蔵様に対する信仰は篤かったのであろう.清掃も行き届き,
前掛けも色鮮やかで千羽鶴が奉納され,線香の備えもあった.缶入り珈琲がお供えしてあった.
石仏を見たいだけのお馬鹿さんでしかない私まで敬虔な気持ちになれる雰囲気の場所であった.

岡山市北区建部町(大字)西原(字)箕地     中世の“津山往来”は箕地峠を越えていた.
峠道はところどころ展望がきくけれど,津山線を俯瞰できる格好の場所はなくなったようです.

箕地延命地蔵    松山長昌寺地蔵
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