文英(様)石仏 岡山市北区足守 2014/05/20
田上寺参道付近
小雨の中,田上寺(でんじょうじ)参道脇の草むらで文英石仏を見ることができた.
中央の1体は面相や蓮華座など特徴をすべて備えていて誰にも文英様石仏とわかる.
簡潔な線で刻む蓮華座,幼児の描いたような目鼻立ち,文英は半肉彫か線刻である.
純真,素朴で独特な様式を備えた石像は仏像の儀軌から外れ仏像鑑賞からは外れる.
首のない1体は類似点はあっても蓮華座の特徴が一致しない.近代の石仏であろう.
廃仏毀釈で壊されたのか,破壊された地蔵像は足守川左岸の他の場所にも存在する.
第1次岡山県文英(様)石仏調査報告書 <高松歴史をたずねる会>
高松城周辺,砂川流域(赤磐市)など,現在発見されている 文英石仏を網羅する資料であって
歴史をたずねる会有志(ご高齢の方々)が 約60年前に調査した結果を報告されたものである.
私に限らず 吉備の歴史,文英(様)石仏に興味のある方々にとって教科書のような存在である.