釜石鉱山がベルギーＪｏｈｎＣｏｃｋｅｒｉｌｌ社から輸入した機関車である．
竣工写真では，全体にフランス様の姿であり，蒸気溜の体積が特に大型である．

ジョンコックリル会社１９１０年（製造番号２７６３）とされるが，経緯など，
故小熊米雄が鬮場車庫を訪問されて各部の寸法などから断定されたものである．
当時ＳＪＣの刻印も確認できたが現在では厚く塗られた塗料に隠れてしまった．
輸入蒸気機関車の中でもベルギー製は極めて珍しく特殊な用途であったらしい．

外側台枠を内側に改造する等，数度の改造で原形は止めているのは一部である．
上回りは新製に近いけれども，材質の優れた下回りは巧妙に再利用されている．
台枠を外側から内側にする時，片側で１５７ｍｍかの差を生み出した跡も残る．
ジョンコッカリル会社，コッケイーユ，ファンの間ではコッケリルと言われる．

七日市公園の頃