阪神1121号電車

南海電鉄 東洋レーヨン滋賀工場

1121号         武庫川  1963.3.6

本線の改札口を出て武庫川を渡る.そこから洲崎まで単行の電車が往復していた.
渡り廊下は広くホームは一部板張りで,歩くと音が出て古い学校のようであった.

ホームと木造の駅建物は,戦時下の川西航空機の通勤輸送を担った時代を物語る.
あの総動員体制下,“一億総火の玉”の時代,鳴尾の浜で二式大艇が誕生している.

戦後一時期は甲子園口から専用線が通じていてタンク機関車が貨車を牽いていた.
小学生の記憶の断片に過ぎないが.C11かC12かC10か,幻ではなかろう.

3線式の軌条を私が初めて見たのは武庫川線であった.

南海電鉄貨物列車
武庫川付近