28654 津山機関区 1961/10/15
8620形
私が津山機関区を訪れたのは姫新線,因美線の本線上から8620形が消えて以後だった.
28654は二重デッキ,キャブ側窓は原形が保たれ,大正期の機関車の端麗さを感じた.
8620形は汽車会社,6760形,9600形は川崎造船所で,試作と量産が行われた.
鉄道省の仕様に従って作られるは当然であるが,メーカー独自の工作も外観に現れている.
6760形から発展した8620形は共通点が多いけれど川崎と汽車会社の個性が表れて,
運転室の側板と屋根の処理の仕方が異なり,模型化の際の印象把握の要点のひとつになる.
28654号は元空気溜めが他の8620形よりも太い.この点では珍しい部類であろう.
川崎と汽車の慣行の違い,8620形のキャブの屋根,水切りなどの処理をご覧ください.