D52 216 鷹取機関区 1961/08/14
阪神大震災直後のこと
阪神大震災直後(仮復旧)に工場フェンスの外側の線路(試運転線)を上り緩行電車が走った.
短期間だったけれど鷹取駅上り仮設ホームが工場敷地に作られて乗客は工場正門から外に出た.
須磨を過ぎた頃から帯状に瓦礫が始まり車内から工場敷地に降りたら場所は「鷹取」駅ホーム.
駅北口になった工場正門を乗客となって出た時,私は金槌で頭を叩かれたような錯覚に陥った.
鷹取の周辺は空襲を受けたような光景が帯状に広がっていた.正常な感覚では見られなかった.
初老の人がひとり座っていて,軍手とヘルメットを受け取って貰ったが二人とも無言であった.