9608 竜華機関区 1961/04/05
9600形のテンダー
9600形は3軸固定炭水車が普通だが初期の18両は2軸固定炭水車を付けて登場している.
新製配置は9600~9609が神戸鉄道管理局(京都~大津),9610~9617が東京
鉄道管理局(山北~沼津)に投入されて当初は勾配線区間の補機として運用されたといわれる.
初期18両のうち6両は大正年間に3軸炭水車に替えられたという.12両は6700形の炭
水車と振替が行われたといわれる.9608号はその12両の中の1両でファンに有名である.
アーチバー台車の炭水車に交換されて異彩を放った.戦後もその姿で入換作業に活躍していた.
6700の炭水車を従えた9608号が竜華や周辺の入れ換えに従事していた昭和35年前後,
S字形にランボードと明治の香りを残した6700形(後のB50)の炭水車に興味があって,
その炭水車のことを西陣の先輩から教わって竜華を訪れたのだった.少し遅かったようだった.