1033号 西広島 1960年
広島瓦斯電軌 形式 H ( 形式 1030 )
1930年に川崎車輌と藤永田造船所で13m級半鋼製電動車5両製造され,鉄道線に投入された.
1939年H形16~20は1030形(1030~1034)に改称,その後の番号変更の際も,
1031~1033には変更がなく,1030から1034に1034から1035に変更された.
制御方式は製造時から間接式であり1943年にポールからパンタグラフに換装された記録がある.
1950年に自社工場で約2メートル車体を延長し,13m級から15m級に.台枠を継ぎ足して,
扉間の窓柱位置を動かし,窓巾を拡げ,リベット止めから溶接に.前照灯もオヘソから屋上に移動.
私が見たのは1960年頃.車体色は広電鉄道線標準のクリームと(柿の種のような)オレンジ色.
初期の半鋼車の野暮ったさも否めないけれどもウィンドシルのマルーンで引き締めて印象的だった.
ボールドウィン系台車,木製歩み板,客扉ステップなど,その日に出遭った電車の中で印象に残る.